2011年03月14日

計画停電とその影響

 

 東京電力は14日、地域ごとに交代で電気を止める「計画停電(輪番停電)」が電力需要が高まる午後6〜7時になる可能性が高いとの見通しを明らかにした。当初は午前6時20分に始める予定だった第1グループ地域と午前9時20分からの第2グループ地域は見送られた。

 午後0時20分からの第3グループ地域も開始を見送った。東電はこれらの計画変更について、「電力需要見込みが想定を下回ったため、停電を見合わせた」と説明している。

 ただ東電は、電力の需要が増えた場合には「停電を時間途中からでも実施することがあり得る」とした。東電の発表は13日夜以降、二転三転。午後の予定も不透明で、計画停電をめぐる対応は迷走した。

 首都圏の鉄道会社などは東電が13日に発表した計画に合わせて、電車の運行本数を大幅に減らし、通勤客の足に大きな影響が出た。JR東日本が、運転区間を全線運行の上越、長野両新幹線と山手線、埼京線のほか、京浜東北線、中央線、常磐線の一部区間に限定し、大半は終日運休する。首都圏の私鉄にも運休やダイヤ変更が相次いだ。

 東電は今後の停電の計画をはっきり示しておらず、スーパー、コンビニ、病院、学校などに困惑が広がっている。

 

 計画停電は東日本大震災の影響で電力供給が大幅に不足するための措置。道路の信号機が止まったり、線路の踏切が正常に機能しなくなったりする恐れがあり、東電の営業区域である首都圏や関東地方などの暮らしに大きな混乱をもたらすとみられる。



Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字